◆◆◆2004-028 君と ◆◆◆

銅版のサイズ  縦cm × 横cm

 印刷枚数  ****枚
 作成日   2004年5月
 グランド   CD用マジックで直接描画 アクアチント・メゾチント

 技法     腐食時間  1時間+加筆・ニス止め後1時間        

 インク    ヴァーミリオン+クリムソン

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2004.5.18

二重マブタの片目の手術が無期延期になってしまい、途方に暮れるアタシ。

仕方が無いので、あとりえでなんかしようと考える。

昨日、銅版画のお教室で作りかけていた、『CD用ペン』というのを試してみる。

『CD用ペン』というのは、一件フツーのペンと大差ないように見えるのだが、『CDのラベル面に書く用に特化』されたペンで、インクが特殊なのである。

『CDにくっきり描けて、水落ちなどがしない』

というのがウリである。

これを見たアタシは、銅版画に試さないワケにはいかない。

銅版に直接このマジックで描画して、ドボンとディープエッジ。

一回一時間程腐食させ、そのあと、水洗い。

表面を こすったときに、一部線が欠落してしまったので、慌ててペンで上書きする。

そのあと、顔の部分は白く残したかったので、ニス留めして、黒くしたい背景と髪の毛の部分をアクアチント。

ここで、段取りの間違え。アクアチントは、ニス止めの前にして、そのあとニス止めするほうが、アクアチントを熱で熱したときに、ニスが溶けださず、ニス塗りは一度で済む。

センセイっ、いつもありがとうございます。

そんでもって、今日は、その版を家で腐食。

久しぶりに腐食するから、ドキドキするわぁ。この前、スパンコールを大量に腐食したので、もう、液が腐っているかもしれなくて、物凄い心配。

でもまあ、無事に腐食は終了。

顔の部分は、バニッシャーでメゾチント。(→この表現が正しいのかよく解らないが、よーするに、凸凹しているディープエッジの部分や、アクアチントして、単調になってしまった背景を少し濃淡つけるために、平らにする作業をしたということっす。)

文字を入れ忘れていたことに気づき、『君と』とバニッシャーで入れてみる。

ま、初回なんでこんなもんだろう。

『CD』用ペンは、灯油では落ちなかったが、アルコールで完全に除去できることが判明。こいつは使えるぜ。油性ペンを利用した場合、細い線は、上手く表現できないのだが、このペンは、カンペキに線を残すことができるのだ。

面と白く抜ける部分のコントラストの配置をもっとキチンと考えてから作れば、イイ感じの作品になる予感。楽しみだわぁ。

腐食中、次の版も作成。

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