◆◆◆ 一隅 陶芸教室での創作 ◆◆◆
藝大の公開講座から早一年半。
陶芸釜を買う金はまだできないし、作品は作らなければならない。
2008.2 |
千住ほんちょう小学校前にある、チューリップカフェに行ったときの事。並びにあった陶芸教室「一隅」は、もっと広い別の場所に引越したのだとかいう話題になる。近いのでアタシは早速、足を運んでみる。 そんなことで知り合いになり、陶芸教室の先生も、ときどき、ギャラリーに足を運んで下さるようになった。 工房利用料1回3000円に、100グラム200円という焼き代がプラスされる。粘土代と釉薬代は込み価格。 金額的にビミョーに通い続けられるか心配だが、センセイとは、工房に通わなくても、焼いてくれるという話はしたことがある。 工房は、ギャラリーから徒歩3分のところにある。 アトリエより近いんだよね。 とりあえず、入会金5000円と、初回チケットというのを15000円分購入し、テラコッタ20キロをオーダー。 センセイも、塑像というのは作った事が無かったみたいで、興味津々だ。 焼き具合については、センセイの方で勉強してくださるということで、こちらは手がかからない。 |
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最初の日は、まず、大作のトルソからスタート。 重力の関係で、一度に作り進めないので、5回に分けて、少しずつ上に粘土を積み重ねてゆくことにする。 そうして、もう、これしか作れないというところまでつみあげて、別な小品も残りの時間に手がけるのである。 最初の日は、土偶のような小さいオブジェを3つと、肖像作品を一つ。 ゴーギャンを作りたかったが、デュシャン風になってしまったので、デュシャンにすることに変更。 自由だわぁ。 |
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土偶のような仏像は、最初の一つはニーナ。 次は、ワヤン。 最後につくったのはドローレス。 ビミョーにドローレスは時間切れなのだが、次の週に行った時には乾きすぎていて、手をくわえることはできなかった。 大切なことは、乾燥時間と、粘土の自由度は、タイミングが大切だというところである。 ある程度柔らかい間に、かなり作りこんでしまわなければならないが、少し硬くならないと、細かい造形が作りにくいのだ。 |
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『何故、この時期から陶芸の塑像作りを始めたのか?』という話を書いておかなければならない。
区展は5月か6月である。 今年は、去年に引き続き、洋画、彫刻、写真に加え、書道も出そうと思う。(書道は、昨年、痛恨の落選。笑。) ビミョーに書道の裏張りという費用に金がかかりすぎるので、今年はどうするか悩んでいる。 展覧会に出すのに、何千円(この前は2万5千円/額代コミ)も払うというのが信じられない。 一番の問題は、アタシの書、そのものに、二万五千円の価値がない。笑。 ムダだよなあ。 書の話は別な機会にするとして、写真は安易な創作である。 ピクチャーパネル(これも1個6000円以上するんだけど)というのさえ買えば、毎回出すことが可能になる。 そういえば、アクリルボードのような品に、写真をはりつけなければならなくて、それが、毎回3000円ぐらいかかるらしい。 展覧会って、金がかかるのね。 個人的な評価としては、出品者が額縁屋の顧客って話で、ビジネス的には、金は作家から業界へと流れているということになる。 展覧会なんかに、作品を出す必要あるのかしらね? |
10.9
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でもまあ、出品するのが、区内のアーチストの皆様とお友達になるのに、最も手っ取り早いので、出品費は2000円だし、とりあえず出すことにしようと思う。 写真の展覧会も、決められたフレームでないと、出品は断られるんだよね。洋画や彫刻はそんなことないんだけどね。 展示というものや、創作の安易性と関係があるように思う。 洋画や彫刻は、箱がいいからといって、賞をくれたりはしないから、あくまでも作品のレベルってことになるし、写真や書道は、勝手な方法で出すと、展示がキレイじゃないからという理由で、同一規格品をそろえなければならないということみたい。 あんまり金がかかるのであれば、写真と書道は出すのをやめようと思う。 作るのはいくらでも作れるわけだし、写真は、WEBや刷り物で大量に使っているからね。 立体を作るようになって、写真の勉強を真剣にしたいなと思うようになった。 立体物というのは、写真がよく無いと、世に出られないからである。 |
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写真がよければ、実物も見てみようという話になるが、逆はない。 陶芸教室に通っている間、ビミョーに焼き代などが心配で、ヤフオクで陶芸釜を物色。 中古品30000円で落札。 古い陶芸窯だが、コンディションは悪くない。 変な温度調整装置などがついていないので、そのぶん、壊れにくいという利点もある。 この窯は、『雨上がりの夜空に6号』と名づけられた。 私も、いよいよ窯持ちである。 |
とはいえ、窯で16時間も、作品を焼く時間が無い。
陶芸教室で、ついでに焼いてもらう方がずっと安いし、大きい品が焼けるということのようである。 でもまあ、もし、自分で持っていないと、きっと、いつまでも、中古陶芸釜を探すという作業から開放されず、何時間もサイトを眺め回してしまうので、これはこれで、安く済んでヨカッタという話。 よくよく考えると、捨てるのに、物凄い金がかかりそう。笑。(捨てません) というような環境の中、陶芸作品は作り進むことになった。 一体、この先、何体ぐらいの立体物を作るのか、検討がつかない。 近々の目標500体。 その他、箸置きとか、鍋敷き、小さい皿なんかも焼いて、ギャラリーで売りたいとは思っている。 |
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