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010●絵の価値って値上がりするの?
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いくらアナタがアタシの友達だからといって、
よくもまあ、この質問を本人に向かってするよなぁと、アタシは思います。
(何度もされている)
メチャクチャ失礼な質問だと思います。
でも、気になるだろうから、アタシの意見を教えてあげます。
(やっぱ、アタシってイイ人なのかも。)
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アタシが『値上がりする』とは言えません
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『将来値上がりするから、今買っておきなよ』などと、
販売者(制作者)本人が言うのは、詐欺行為というモノです。
アタシの作品は、今、価値がゼロですから、それよりは多少上がるかもしれませんけど、
『号100万円に、ゼッタイに値上がりするから、』
などということは、誰にも解らないのです。
ですから、『オジャラの絵の価値って値上がりするの?』
という問いに対してのアタシの返答は、『死んでみないと解らない』
ということになります。
死んだからといったって、価値が出るとも限らないです。
そこんとこ、間違いないで下さい。
『答えは誰にも解らない』んです。
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一般的な話
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ですけどまあ、高値で売買されている画家は、どういう人生だったかという話をしてあげることにしています。
『絵画制作というのは、職人的な技術面もある』のです。
ですから、金に困っておらず、絵を描き続けることができれば、
それがどんな人の絵であっても、必ず上手くなってゆくんです。
そうして、技術の他に、『絵を一目見ただけで、ホンモノに間違いございません』
という、確固たる個性が、作品に表現されている絵画を作れる場合、死後の値段は上がります。
号100万円という絵画は、そういう作品がメインっす。(油絵の場合)
そうして、そういう個性を手に入れられなかった人の作品というのは、死んでも値段は上がらないのです。
作家さんの中には、自分の作品には価値があると勘違いしている人もいます。
でも、買いたいという人がいない作品しか作れなかったのであれば、
その作品がどんなに金がかかっていたとしても、価値は無いということなんです。
そういう、作家の知名度や作品の個性というのが、
現在の日本のアート市場では重要視されているということです。
例えばアタシがこのまま、絵を描き続けられれば、『多少値上がりする可能性はあるかもしれない』
とはお答えしています。
だからといって、タダでもらった絵とか、1万円で買った絵が、1000万円になるワケないでしょう。
絵画の購入を、宝くじを買うみたいに、
『将来値上がりするから』と考えていることそのものが、間違っているんです。
そういう可能性は極めて低いので、そういうことがあると、『珍しい』から
テレビで取り上げられるということです。
でも、私の場合、絵が全く売れずに、絵画制作を継続できなければ、絵の道を諦めるかもしれません。
そうなれば、絵は上手くならないですし、値段も上がらないということになります。
大体、ここまで話すと、ほとんどの人は納得します。
もし、投機を目的にしていて、アナタがアート初心者なのであれば、
アタシは、株か不動産取引かなんかにするようにオススメしますけどね。
価値がある作品かどうかを、自分で見極めて、更に、安く買った人だけが儲けているということです。
儲けていない人がいないとは言いませんが、構造的に、アートというのは、
売値が高い品ですが、市場は閉鎖的で、売る段になると、物凄く安く買い叩かれるのが普通です。
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でも絵は欲しい
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将来の価値はともかくとして、絵のある生活というのは、思いのほかウレシイものです。
ウチには、バリで買った『油彩』や『アクリル画』がいくつかありますけど、どの絵も、お高い額に入れて、
大切に飾っています。
モチロン、世界的に無名な画家さんたちの絵ですけど、(バリでは有名な人はいる)
自分にとって『将来値上がり確実だから』と言いくるめられて買う欲しくも無い絵を
『いつになったら値上がりするんだろう』などと考え、不安になりながら飾るより、
自分の予算の中で、気に入った作品を買うという方が、よっぽど気楽なものです。
大体、絵を買おうなどと思うころには、もう、30代も後半で、自分だって、
そうそう長生きしたりできないんですから。
お部屋が明るくなるとか、見るとリフレッシュできるとか、良い思い出を思い出すとか、
そういう作品を求めるべきなのです。
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